バークレー奨学金試験後

すげー久しぶりに日記。
とりあえず奨学金試験は無事終了。結果は1ヶ月後のことなのでちょうど忘れた頃に結果がやってくるだろう。
内容としては自分的には満足している。今の自分を出したと思う。率直に審査員の反応もよかったし手応えはある。落ち度はたしかにあったが問題の初見も事前にカラオケボックスで予習した甲斐あってか落ち着いて読むことができた。っても試験前に15分の予見時間があり、読んだというよりかは覚えたといったほうが正確だろうか。
リスニングも拍子抜けするぐらい簡単なものでぶっちゃけ普段師匠のとこでやっているレッスンのほうが何倍ものレベルが高い。
出てくる音も順次進行ばかりなので聞き取りやすい。もっと意地悪な度数飛びとか出てくるかと思ったが、しかもリズムもいい加減でとりあえず音さえ聞き取れていればいいようだったので簡単だった。
「受かった」と思う。なぜかわからないが今は頭にはこれしか思い浮かばない。否定的に考えられる要因はいくらでもあるが終わったあとも今も「あーこりゃダメだ。落ちた」という考えは巡らない。落とされるとしたら自分よりも実力がある人間が多数いたいうことで例え落ちたとしても納得できる。恐らく限り無く100%に近い状態でのぞみ試験でそれを出したからだろう。すっきりした気分だ。すがすがしい。
今回は試験を受ける前から収穫があった。目標を大きくもつことは自分を大いに成長させる。自分の中で勝手に決めている「世界レベル」という基準に向かって今回練習したが、自分がどれほど甘い基準でやっていたかを思い知らされた。基準を上げたことにより今まで良しとしていた事が許せなくなった。そしてどれだけ自分の音はいい加減だったかも思い知った。やはり「音質」「リズム」この二つのクオリティはどんなジャンルの音楽であろうと良くてはならない。ここのファクターが演奏する上で実力として大きく左右する。感性、感覚といったものはこれらが揃って始めて鮮明に聞こえてくる。逆にこれらのクオリティが低いといくらいいものでも劣化して聞こえる。がいくらこの二つがよくても感動させることができなければ意味はない。
今回の試験で主に重点的に見ていたのは「技術」「表現力」と思われる。技術に関してはまだ結果が出ていないのではっきりとはいえないが恐らくハコバンのトラができる程度であれば物おじするほどの試験ではないと思う。バークレーなので当然アドリブができないと話にはならないが特にジャズ専門でなくてもよさそう。演奏する上で基礎技術をしっかり学んでいれば怖がることはない。そういう意味では恐らく試験なので演奏の内容よりも基礎的な部分、特に正確性重視で点数は付けていると思う。営業だと思って行くといいかもしれない。恐い先輩に怒られながらも負けずに押さえるとこは押さえて出るとこ思い切る。
ってもまだ現時点で受かるかどうかも分かっていない人間が書いたことなのであまり信用しないほうがいいと思うが。とりあえずこれから受けようと思ってる人は特に超人的な能力を求められる試験ではないので緊張せず楽しんだもん勝ちだよと偉そうにアドバイスしておく。落ちても日記は書くのでそん時はせいぜい笑いながらコメント欄でバカにしてくれー。


行きの深夜バスの席が予想以上に狭かったことと高速道路の繋ぎ目の「ガタン」という音が普通車と比べタイヤが多いためか「ガ、ガガタン ガ、ガタン」と鳴りやがるので眠れなかった。電車なら程よい音で一定感覚なので心地よいのだが。
なので試験が終わる頃には全ての体力、気力を使い果たし、結局予約した帰りのバスは払い戻し。その金を元に新幹線乗車券と自由席を購入。さっさと東京に帰った。観光などする余裕なし。全てを出し切った。