今、俺から音楽を取ったら何も残らないと書いた瞬間、俺の小指が誤作動を起こし全ての文が消えてしまった。今考えてみたら内容は自虐的でしかも他人からしてみればどうでもいい俺の不安や妄想だらけのものだったので正直消えて良かったと思ってる。後悔したら負けだぜ。
こうやって文を書くこと小学生の卒業文集以来なので何を今更な話だが、文を書く事はなかなか面白い。
だが同時に危険な臭いも感じる。素直になればなるほど自分の中の思ってもいなかったことや気づかなかった事や考えが出てくる。自分の浅はかさ、学の無さにも気づかされる。
だがたまに妄想が妄想を呼んでしまう事もある。正直言葉は自由すぎる。嘘だって本当になる。歯止めを解いてしまったら俺はなんだって書けてしまう。だが現実とつじつまが合わなくなったら危ない。どう危ないのか分からんが。楽しいのかもしれない。ただ俺があっちの世界に行ったところでただの電波君になってしまうだけなので観賞用としては面白みに欠ける。
音と同じように言葉も時間軸を切り裂いているのだな。横に矛盾が生じると現実と噛み合わなくなる。さっきついた嘘と今言う嘘が噛み合わなくなった時嘘は嘘になる。いわゆる矛盾。しかし嘘と嘘が噛み合っていれば嘘は本当になり横に繋がる。切り裂いた時は流れる。二つの現実が生じてしまうと人は狂う。だから俺はもう狂ってしまってるのかもしれない。と狂人ぶってみよう。なんだかどうでもよくなるよ。なんの救いにもなっていないが。狂ったふりしてたらホントに狂っちゃった、なんて話はよくある。時間軸が完全にぶれてしまうともう止めようがない。終わらない。俺の軸は音楽を演奏することしかないんだろう。音楽を取ったら何も残らない。
と書いたところで俺は文章を書くことがホントに向いていないんだなと思った。楽しいけど。俺だけは。